ミーティングや会議の風景を見ていると

気が付く事があります。

たとえば、

「今回の企画について自分の意見を考えてください」

「どのようにしたら、今月の業績が達成できるのか
自分のアイデアを出してください」

とリーダーがメンバーに創造的意見を求めるとき

この場面で、このメンバーには求めるハードルが高すぎる

と感じることがあるのです。

具体的には、

【成功体験の少ないメンバーに求めすぎ】

なのです。

この場合、求められたメンバーはどのように感じて

いるのか?

それは、

「考えろと言われているが、思いつかない」

「リーダーが考えるべきことではないのか。
責任逃れをしているのか」

「今まで、こんなことを達成したことがない。
意見を出したら責任を負わされるのではないか」

などと、不安、不信が生じてしまっているのです。

成功体験が少ない人がメンバーの場合は、

【考えさせる】ことより【成功体験の経験】

の方が優先です。

1)取り組むことを詳細に教える

2)結果の責任はリーダーが取ることを宣言する

の順番で結果を出させます。

結果を出して、自信をつけていただいてから

ようやく、【意見を考えてください】と

任せることができるのです。

〈リーダーは、こんな質問話法をしなければならない〉

〈こんな会議運営をしなければならない〉

という思い込みを優先させて、メンバーを見抜かず、

組織運営をしがちなリーダーの方がいるのは残念なことです。

各自の力も発揮されることなく、結果が出ない現状に

もがいてしまうのです。

やはり、メンバーの資質を見抜き、適切な順番で

人を教育し、成長させ、自信をつけてもらいながら

組織を動かしていくことが必要ですね。