現在、経営層にいる方、これから経営層になる

リーダーの方々から、時々質問されるのが、

「経営に必要な能力とは」

という不変的な課題。

ここで言う【能力】とは、経営の知識を

実行するための【基礎能力】を指しています。

経営の知識としては、

会計、マーケティング、人材、労務、営業など

多岐にわたり、勉強されている方も多いかと

思います。

しかし、現実の経営においては、学んだ知識が

そのまま実行できるとは限らない。

自分の会社には当てはまらないことの方が多いのです。

そこには、経営を実践するための【基礎能力】が

必要だ、という結論にたどりついたのです。

【基礎能力】は、次の3つ。

1)【経営全体を見渡す力】

2)【隠れた課題を見抜くデュアルな視点】

3)【人を変え組織を動かす統率力】

【経営全体を見渡す力】については、

「経営の優先順位とは」

をご覧ください。

今日は、

【隠れた課題を見抜くデュアルな視点】

について掘り下げます。

デュアルな視点とは、下記のように2つの視点で

見て、考えることです。

【表】と【裏】

【虚】と【実】

【正】と【誤】

【プラス】と【マイナス】

【進む】と【戻る】

【深い】と【浅い】

【はやい】と【遅い】

【自由】と【制限】

【上昇】と【下降】

【ロングセラー】と【ベストセラー】

なぜ、2つの視点が必要なのか。

それは、隠れた課題をあぶり出す作業だからです。

どこに存在しているのかわからない課題を

見つけるには、片方の視点だけでは正確には特定できません。

たとえば、【正】と【誤】で考えた時、

【正しい】視点からアプローチし、

なんとなく、課題が見えてきたら

【誤り】の視点から再アプローチするのです。

これで課題を挟み撃ち。

【正】の視点→:(隠れた課題):←【誤】の視点

上記のようなイメージ。

 こうすることにより、見えなかった課題が

見えてくるようになるのです。

これを【デュアルな視点】と呼んでいます。

常に、デュアルな視点で見る習慣を身につければ

経営の実行能力が飛躍的に向上します。