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ストレスチェック

ストレスは増大している現実

働く人の環境をこの30年間振り返ると

「忙しい時間の占める割合」

が増えていることに気が付きます。

いわゆる仕事の緩急が少なくなっており

「なんとなく忙しい状態」

が続いているのです。

この原因のひとつに

・情報通信技術の発達

があげられます。

どこにいても連絡が取ることができ

どこにいても情報を得ることができるのです。

そうなると仕事から離れることができません。

どこにいても、いつでも、仕事に追いかけ

られる状態になってしまったのです。

これは、便利という側面の裏側に位置する

ものです。

スマホによって仕事環境も便利になりました。

スマホがあれば仕事の9割は完結できて

しまうからです。

便利には「副作用」があることを

気がついておくことです。

ストレスチェックとは

2015年12月より従業員50人以上の事業所では

ストレスチェック

が義務になりました。

(事業所単位で50人以上の場合)

このため

ストレスチェック

ということは認識されてきたように

感じます。

では実施のストレスチェック実施率は

どの程度なのでしょうか。

ストレスチェック実施率は?

平成 28 年「労働安全衛生調査(実態調査)」の結果

によるとストレスチェックを実施した事業所

・62.3%

となっています。

この調査は

9,564事業所(10,109人)の有効回答

から得られた結果です。

平成27年の調査ではストレスチェックの

実施率は22.4%しかなかったので

約3倍になっていることがわかります。

それだけ浸透しているともいえます。

「義務化」されると一気に実施率が

あがるのが特徴だと感じます。

メンタルヘルス対策は進んでいるのか?

ちなみにメンタルヘルス対策に取り組んで

いる事業所の割合は

56.6%

であり、これは平成27年調査59.7%から

減少しています。

メンタルヘルス対策については

①理解して対策を行っている企業

②理解が進まない企業

に分かれてしまっているのではないかと

推測できます。

理解が進まない企業は

「義務化されたものだけやっていればいいのではないか」

という考えて取り組まれているかも

しれません。

労働安全衛生は避けて通れない

今後、労働安全衛生は避けて通れません。

というのは、

「働き方改革」

「生産性向上」

を実現するための根底に存在している

ものだからです。

労働安全衛生が整わない企業が

大組織を運営していくことは不可能に

なるでしょう。

少しずつでいいので進めていきたい

部分だと感じています。

【出典】

http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/h28-46-50_kekka-gaiyo01.pdf