【fjコンサルタンツ365日Blog:3570投稿目】

花火

 

MBAでは事例研究がなされる

MBAでは500事例を学ぶと言われています。

事例から学ぶというのは、疑似体験できるから

価値があるとされています。

 

パターン認識をする、傾向をつかむには

事例研究は最適なのです。

 

ただ時間と労力がかかります。

数千時間は要するのではないかと

思います。

 

それだけ事例研究だけに没頭できれば

いいのですが、仕事をしながら学ぶには

手をつけにくい手法でもあります。

 

成功事例を求めたがるが

 

成功事例を求めたがる人の方が失敗事例を

求める人より多いと推測しています。

 

特に経営の成功事例には魅力があります。

 

他社の成功は羨ましくもあり、また自分たちに

取り入れる部分もあるのではないかという

期待感からそうさせるのでしょう。

 

間違いではありませんが、成功事例

から吸収できることは少ないのが現実です。

 

ある人曰く、成功談には

再現性がない

といいます。

 

なるほど、確かに同じプロセスをして

同じような結果ぎ出ることは少なく

なりました。

 

過去には成功をマネする時差戦略が中心に

なっていた時期もあります。

 

時差戦略は外国や他のエリアの成功事例を

持ち込む手法です。

 

これも現在では必ずしも上手くいくとは限りません。

 

同業他社の成功事例も同様です。

そのままマネでもなかなか結果に結びつく

ものでもありません。

 

マーケット(市場)が拡大している時は

供給不足なのでマネる戦略も成り立ちますが

現在では市場縮小なので効果は限定的です。

 

再現性が低くなっているのです。

 

失敗談には再現性がある

逆に失敗談には

再現性がある

と言われています。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり

負けに不思議の負けなし」

という言葉もあるくらいです。

 

失敗談といっても様々な種類があります。

会社経営の失敗談といえば単なるビジネスの

失敗だけに限らず幅広く存在しています。

 

経営が上手く進んでいたから経営がダメに

なったパターンや、もともとビジネスモデルが

成立しなかったパターンなどがあります。

 

最近気になるのは

・上昇中の失敗談

です。

 

経営が上手く進んで上昇している時に

崩壊のタネが生まれる

と言いますが、失敗の再現性としては

高い確率で生じる事象です。

 

慢心している、油断している、と後からは

気が付き理解できるのですが、そのときには

何も感じないものです。

 

経営の判断もゆるくなりがちで、部分的に

ルーズな面が増加していく現象です。

 

最後は取り返しのつかないことが発生する

ことになります。

 

会社の経営が傾くのは、意外にも上手く

進んでいる時に起こるものです。

 

まわりは心配して忠告することもありますが

聞く耳持たずでスルーされてしまいます。

 

「どうして上手くいっているのに

そんなネガティブな話しをするのか」

と反発しているのでしょう。

 

こうして失敗は再現されていくということです。