【fjコンサルタンツ365日Blog:3629投稿目】

住まい

インスペクションとは

インスペクションという言葉は聞き慣れない

人がまだ多いかと思います。

 

業界の人たちだけに通用する普及度だと

個人的には感じています。

 

インスペクションとは

「住宅状況調査」(住宅診断)

のこと。

 

いわゆる「住まいのカルテ」を作成する

ことです。

 

医療業界のカルテと同じく専門家が

カルテを書くという作業になります。

 

日本の住宅は長持ちしない?

日本の住宅事情は諸外国と比較すると

異質な部分があります。

 

ひとことで言えば「新築」好きなのです。

そのため中古住宅、中古マンションの価値が

低く見積もられることが多いのが現状です。

 

たとえば米国では住宅は年代によって

替えていくという価値観があります。

 

替えるということは、売却をしなければ

ならないので毎年メンテナンスやリフォームを

自分たちで行っています。

 

そのほうが売却価値が高くなるからです。

手入れをしているというのが明確に評価

されるのです。

 

その点、日本では築年数で価値を決めて

しまうことが多く、手入れの良い住宅

であっても築年数が古いと高い評価を

得ることが困難です。

 

インスペクションが制定されているのだが

インスペクションに話しを戻しますが

今年(2018年)の4月からインスペクションの

告知が義務付けられました。

 

不動産取引を仲介する不動産業者は

売り主、買い主に対して建物調査について

報告したり、インスペクション業者を

紹介・斡旋することになっています。

 

しかし、実態はほとんど広がっていません。

報道では1%程度の普及となっています。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20181201&ng=DGKKZO38418370Q8A131C1EA1000

 

不動産業界の人にとっては手間が増える

だけでメリットが少ないと分析されています。

 

もともと中古住宅の取引を増やす目的

インスペクションが制定された目的は

日本において中古住宅の流通量を増加させる

ことです。

 

諸外国と比較して新築の比率の方が多いため

その比率を変えるためにインスペクションが

制定されたのです。

 

しかし、このままでは制度倒れになるかも

しれません。

 

中古の価値を上げるための方法とは

中古市場で中古商品の価値を高め価格を

上げていった事例は他の業界にあります。

 

わかりやすいところでいえば中古車や

中古バイクの市場です。

 

メーカーが自分たちの車、バイクの

中古価格を上げていったことがあるのです。

 

メーカー保証(ディーラー保証)を

手厚く付加して中古市場の中で高級な

中古車を位置づけていったのです。

 

新しいポジションをつくったともいえます。

こうすることによって中古車の価格が

上がり、それとともに新車販売数も

増えるという好循環を起こしていった

わけです。

 

中古価格がある一定の高さにあるならば

新品で商品を購入するときも安心が

あるのです。

 

この手法を住宅に当てはめようとしていますが

住宅業界や不動産業界にはシェアを占めている

会社が存在していません。

 

そのため業界統一ルールや基準が浸透しにくい

という環境があるのです。

 

そのため時間をかけて浸透させていくという

プロセスしか今のところないといえるでしょう。

 

インスペクションも10年かけて認知度が上がり

10年後にはある一定のシェアが確保されていると

感じます。