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夏の終わりの兆候が明確に見えてきた

米国の話です。

米国の経済の行く末が騒がれ始めています。

 

昨日(2018/12/04)ダウ平均株価が約800ドルの

大幅な下げになりました。

 

景気減速の懸念から下げたと推測されています。

 

懸念材料は

・制裁関税の拡大のおそれ

・住宅需要の減退

・アップルのiPhone販売低調

・長短金利差の縮小(ゼロ)

などがあがっています。

 

長短金利差がプラスマイナスゼロに

長短金利差がゼロになると

「夏の終わりの兆候」

と言われています。

 

今回、長い金利が短い金利を下回る長短逆転が

起こりました。

 

実に11年ぶりのことです。

久しぶりのことなので株式市場が反応した

と今回は推測されているのです。

 

1年後にリーマン・ショックが発生した

前回の長短金利差ゼロは2007年に発生しました。

その1年後にリーマンショックが発生しています。

 

再現性はほとんどないかもしれませんが

景気動向は繰り返すという説もあり

油断はできません。

 

景気循環には種類がある

景気循環には数種類あるとされています。

 

10年周期

20年周期

50年周期

が代表的なものです。

知っておいて損はないでしょう。

 

早ければ2019年春以降に起こる

リーマン・ショックと同様なことが発生すると

仮定した場合、今からはやくて半年後、

おそくても2年後に大きな景気後退が起こると

思われます。

 

起こるか起こらないかを考える前に

経営では準備をしておくことが優先事項です。

 

売り上げを増やす施策を考える一方で

景気後退の対策も計画しておくことが

経営なのです。

 

何を準備しておくのか

身体でいうところの血液が経営では

資金になります。

 

いくら利益が出ていても資金が不足

すれば経営は継続できません。

 

この時期にキャッシュを確保調達しておくことは

経営の最優先事項です。

 

2019年4月以降は金融機関も貸し出しの

基準を変更するかもしれません。

 

となれば、今から資金調達を意図的・計画的に

しておくことです。

 

緊急時経営マニュアル

次に準備しておくことは、経営の

「緊急時マニュアル」

です。

 

大手企業では準備しておくのは普通の

ようですが、大手以外では準備されて

いることのほうが少ないようです。

 

緊急時マニュアルも緊急度によって

3パターン程度作っておくことがベストです。

 

売り上げが減少した場合、取引先の破綻、

など想定されることをあげていきます。

 

その想定されることが、どの程度までの

金額で発生するかをパターン分けして

おくのです。

 

売上げ減少は、2割ダウンするだけで

経営に大きな影響が出ます。

 

リーマン・ショックの時は、製造業で

5割ダウン、8割ダウンという声を

聞きました。

 

そうなった時に

・何をすべきか

・何を止めるか

・どう乗り切るのか

というマニュアルを作成しておけば

判断にも余裕が出ますし焦ることも

減ります。

 

経営はシミュレーションする数によって

成果が比例します。

 

緊急時もシミュレーションする数が

経営を左右するということです。