【fjconsultants365日Blog:3693投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜

機体とエンジンのバランス

飛行機はバランスの乗り物です。

絶妙な バランスポイントで釣り合いが

取れているのです。

 

最近の旅客機は自動的にバランスを

取るように設計されていますが

小型機に乗る時は体重の申告が

必要になってきます。 

 

左右・前後の重量バランスも飛行に

大きな影響を与えるからです。

 

航空技術はたった約120年の歴史しか

ありません。

(ライト兄弟:有人飛行1903年)

 

その中で不安定な飛行をいかに安定させる

のかを高めてきたのです。

 

アンバランスは不安定に

アンバランスになると飛行が不安定になり

飛行の危険度が一気に上昇します。

 

その変化時間が急であり短いのが

特徴です。

 

このアンバランスな状況を減らす

ために飛行機は

・大型化

・高度を上げる

ことを進めてきました。

 

飛行機に乗れば実感しますが

飛行中の揺れは飛行機の大きさが

大きいほど少ないのです。

 

強い風に向かった時に機体が

小さいと揺れが大きく驚くこともあります。

 

企業も同じだと感じます。

企業の大きさがいほど安定感があり

差別化されている企業ほど飛行機で

いうところの高度が高い状態だと

思うのです。

 

組織とシステム(仕組み)のバランス

企業を飛行機に例えると

【機体の大きさ:組織の大きさ】

であり

【エンジン:システム(仕組み)】

だと思います。  

機体の大きさによってエンジンの

種類、大きさが選択されます。

 

エンジンはレシプロエンジン

ジェットエンジンに大きく分けて2種類

あります。

 

レシプロエンジンは自動車と同様の

エンジンでピストンが往復運動を

しながら作動するエンジン。

 

ジェットエンジンはタービンで駆動する

高出力が可能なエンジンです。

 

機体の大きさや航空目的によって

バランスのよいエンジン種類と

エンジンの大きさが選ばれているのは

想像がつくのではないでしょうか。 

 

小型機にジェットエンジン?

小型機に大型エンジンを積んだら

どうなるのでしょうか?

 

スピード

馬力は確保されるので飛行には

有利なような気がします。

 

イメージだと、スイスイ飛んで

曲芸飛行も可能になる感じです。

 

それは本当でしょうか。

 

飛ぶ時に重さはマイナス

ポイントになるからです。

 

重量過多になる可能性があるのです。

 

いわゆる重すぎる機体になってしまい

操縦性が損なわれることがあるのです。

 

重すぎて、離陸する時も滑走距離が

必要になり離陸リスクも上がることに

なってしまいます。

 

これではせっかくの大型エンジンが

活用されない状態に陥っているのです。

 

別の言い方をすれば

・アンバランス

になっており、機体とエンジンの大きさが

釣り合っていないということ。

 

部分的に過度な性能な部品を取り付けても

その性能は発揮されないのです。

 

 

組織にも過剰装備はアンバランスになる

組織にも同様なことを感じることが

あります。

 

組織規模と導入するシステム(仕組み)の

バランスが合っていない機会に遭遇する

こともあるからです。

 

たとえば、

営業が数人しかいないのに高額な顧客管理

システムやマーケティングシステムを導入

すること。

 

社員数数万人規模の会社が導入している

評価制度を数十人の会社にそのまま導入

したり。

 

なんとか導入できる場合は離陸できますが

エンジンが大きすぎて飛び立つこともできず

頓挫してしまう経験は多いのではないでしょうか。

 

過剰装備導入にはプロセスがある

過剰装備導入にはプロセスがあると

感じています。

 

タイミングがあるということです。

時にはカスタマイズが必要だったり

するのです。

 回転

導入プロセスを考えてみると

・時間をかける

ことだったり、導入する部分を

・部分的導入

にしてみたり、ということです。

 

はやる気持ちもわからなくもないですが

大切なのは結果ですから、その点を見極めて

いきたいとことだと思います。