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〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜fjコンサルタンツ藤原毅芳

後発者でも得をすることがある

「とにかく急いでくれ、いくらかかってもいい」

と新しいビジネスモデルを開発した経営者は

リスクを取りながら先行者利益を狙いに行きました。

 

ある設備を導入するのに結局のところ

1億円近い投資がかかってしまったのです。

その後、どうなったのか。

先行者利益は得られず会社は解散。

 

後から振り返った時に、1億かかった設備投資が

実は500万円程度で完成させられることに気が付いた

そうです。

 

新しいビジネスモデルを思いついた時に興奮して

しまうのが普通です。

 

冷静になるはずがありません。

しかも、急いで広げていかないと他社に占有されて

しまうという恐怖感が出てしまうのも当然の流れです。

 

そのため、経営の判断も見誤りやすくなってしまいます。

 

しかし、すべてのケースで先行者利益ばかりなので

しょうか。

ここで先行者利益と後発者利益を冷静に見てみたいと

思います。

ファースト・ムーバー・アドバンテージとは

ファースト・ムーバー・アドバンテージとは

新しい産業、新しい分野に先行して参入し

優位性を持つこと、とされています。

 

優位なポジションを確保できるという

メリットがあるのです。

ドローン」の分野は現在、ファースト・

ムーバー・アドバンテージがあると思われています。

 

ドローン産業のための新会社設立が全国的に

広がっているのを耳にします。

 

レイト・カマー・アドバンテージとは

レイト・カマー・アドバンテージとは

既存の産業や既存の分野に後から参入し

優位性を得ることとされています。

 

わかりにくいですが、技術革新が発生する

業界ではよく発生します。

tv

テレビメーカーの業界でもレイト・カマー・

アドバンテージが発揮されたことがあります。

 

ブラウン管テレビから液晶テレビに移った時に

後発者メーカーが優位性を持ったのです。

 

液晶テレビはOEMでも製造できる商品だったので

身軽なベンチャー企業が後から参入し

ポジションを確保できた、ということ。

 

後発者の方が身軽だったというメリットを

活かすことができる状況が発生していたのです。

 

こうした状況では後発者がメリットを得る

ことも可能なのです。

先行者利益の事例

米国から真っ先にビジネスを持ってくる

タイムマシン式と呼ばれるビジネス展開方法です。

米国で流行っているビジネスをそのまま日本に

持ち込む方式。

 

得意な会社もあります。

ソフトバンクはこのタイムマシン方式で先行者

利益を稼いできました。

地図

真っ先に日本で展開して、一気にシェア

勝ち取る戦略です。

 

しかし、携帯電話のボーダフォン買収では

その時の最後発であったので先行者だけしか

ないわけではありません。

後発者利益の事例

先行者利益はメディアに取り上げられることが

多いですが、後発者利益についてはさほど掲載

されません。

 

メディアは先進性のある内容を掲載することを

使命としているので後発者利益事例が出てこない

のは当たり前なのです。

 

しかし、後発者利益は意識して見るとかなり

あることがわかります。

電気自動車

自動車産業にこれから参入してくる

企業があります。

 

名乗りをあげているのは掃除機メーカーの

ダイソンです。

 

電気自動車の販売を予定しています。

家電メーカーが電気自動車をつくると

いうことです。

自動車,車,クルマ

自動車産業の後発者として参入します。

先行者とは100年近くの差があります。

 

ただこの参入を後発者として見るかは

意見が分かれます。

自動車産業では後発ですが、電気自動車の

分野では先行者に当たるからです。

 

電気自動車は本格参入している企業は

少なく、まだ利益が思ったほどあがっていません。

 

電気自動車の先行者利益はまだ未確定の

状態です。

5G の通信業界

スマホの通信が4Gから5Gへと今後

切り替わっていきます。

 

1周まわって最後にキャリア参入をするのが

楽天です。

 

参入を表明した時に賛否両論入り乱れました。

「大丈夫か」「大火傷するのではないか」

いった論調も見られました。

 

これがフタを開けてみたらそうではなかったのです。

通信キャリアの設備投資を先行者とまったく違う

手法で参入すると発表したのです。

 

具体的には、通信の物理的な設備であるルーターを

使わずに完全仮想化でまかなうと発表しています。

 

ハードウェアを使わず、すべてソフトウェアで

行うというもの。

ネットワーク

これは、画期的な話しです。

設備投資の額も少なくて済みますし、4Gから

5Gになるような変化でも設備入れ替えが不要。

 

これこそ後発者利益と呼ぶことができる

内容です。

後発者のメリットとは

後発者のメリットは

・限りなく失敗をゼロにできること

です。

 

先行者が成功することもありますが

失敗することもあります。

 

失敗するのを見て参入しないことも

あるでしょうし、先行者が成功することで

参入を決断できるメリットもあります。

 

先行者が新たな市場をつくる場合は、後発組の

方がリスクを減らせるということです。

 

楽天のように先行者のメリットをデメリットに

してしまう戦略を選択することも可能です。

まとめ

このように見てくると先行者のみが

利益や優位性を得られるわけではない

ことがわかります。

 

後発者でも優位性というポジションを

確保できるタイミングがあることを

知っておくことだと思います。