【fjconsultants365日Blog:3,785投稿目】
~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

最初は自信があったのですが

新規事業を初めてスタートさせた時
「最初は自信があったのです」
「あのときは無敵でした」
「できると思っていたのです」
と言う人がいます。

自信満々だったのです。
何も経験していない時ほど自信がある。
これは不思議なことではありません。
何も知らないからこそ自信が持てるのです。

この現象、認知バイアスの
『ダニング・クルーガー効果』
と呼ばれています。

ダニング・クルーガー効果

ダニング クルーガー効果とは認知バイアスのひとつで
具体的には

ある種のスキルの未熟な者がスキルを自己評価した場合、平均値よりも高く評価すること

「社会人基礎力の知覚, 社会的望ましさ, およびダニングクルーガー効果」
https://gakusen.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=940&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

「優越の錯覚」と呼ばれている認知バイアス。
無知なことを自分自身が気づいていない。
そのため自信がある行動・振る舞いをすることです。

自信の高低を時間の関係をグラフ化すると下記になります。

ダニング・クルーガー効果
ダニング・クルーガー効果:自信の曲線

経験がない時ほど、初期にに自信のピーク(最大値)があらわれる
現象です。
未経験、無知だからこそ自信があふれる状態。
この後、どれだけ障壁があるのかわかっていない。
だからこそ強気に振る舞うことができるのです。

しかし、その後に自信は急落
現実を目の当たりにして困難なことが続くのです。
自信は底辺まで下落していき、そこから実績を得ることで
徐々に自信がついてくる。
そのような局面を展開します。

この認知バイアスにはメリットとデメリットの両面があります。
どちらかといえばマイナス面ばかりクローズアップされますが
今回は両面から解説します。

最初に自信を持つとその後は・・・:デメリット編

最初に自信を持っていると次々に発生する困難な状況に
対応するのが遅れます。
というのも発生するだろう困難なできごとを予想していない
からです。
自信があるほど、準備をしません。
シミュレーションも少ないので想定外のできごとが起こる。

それは突然発生する事故のようです。
自信があるので速いスピードを出して走行している。
しかし、
スピードオーバーでカーブを曲がり切れない、止まれない、と
いったことが発生するのです。

最初に無知の自信を持つメリットもある:メリット編

ただダニング・クルーガー効果はメリットもあります。
想像ができますか。

無知だから自信が保てるので、世の中で誰もやったことがないことや
本当は困難なできごとに進むことができるのです。

例えばビジネスでは「障壁の高い業界へ新規参入」という事例があります。
ある飛行機会社が異業種から新規参入しました。
その時、会社のトップは「こんなに大変ならやらなかったかも」と
こぼしていたのを覚えています。
知らなかったから参入できたのです。
知らなかったから参入しようとしたのです。

これが、ダニング・クルーガー効果のメリット。
プラスの面もあるのも忘れてはなりません。

まとめ

こうしてみてくると認知バイアスのダニング・クルーガー
効果を知っておけば損はないということ。

自分のまわりの人がこの認知バイアスになっている時は、
慎重になるのをアドバイスすること。
その理由とともに。

ただし、新しい分野、新規事業たちあげ、などは無知による
自信をプラスの方向として活用することができるので
そんなときは、過度なアドバイスをしないこと。

知っておくだけでアドバイスの内容が変わるということです。