【fjconsultants365日Blog:3,789投稿目】
~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

インフラも減少していく

「毎日通っていた橋がなくなった・・・」
「通行規制がかかる時がある」
当たり前と思っていたことが当たり前でなくなる。

振り返ってみれば「水」は無料でした。
今はその当たり前をだれも感じていません。
ミネラルウォーターとして購入しています。
今後は橋や道路が整備されているのが当たり前ではなくなるかもしれません。

橋梁

インフラの維持が課題となるのです。

インフラとは「基盤」という意味。
正式名称は「インフラストラクチャ」。
略称「インフラ」になります。

生活のインフラとは生活の基盤である水道、電気、ガス、電話、道路、交通などがあります。
戦後、日本はインフラを拡大してきました。
ここに来て拡大から減少へと方向転換しています。
今回はインフラの過去・現在・未来について考えていきます。

橋

橋がなくなるのか

橋が維持できない事例がクローズアップされ始めました。
維持費が捻出できず、やむなく橋を撤去する事例が出現。
ニュースにもなり始めました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO44794210U9A510C1EA1000/

橋は無くなると迂回することになるので痛みを感じます。
人の動きを一変させることもあり重要なインフラのひとつです。

橋の撤去事例、通行規制事例は今後増えると予想されています。
というのも戦後に橋の建設が一気に増えたので、これから一気に老朽化していきます。
橋梁の点検が追いつかない状況も予想のひとつとして取り上げられています。

老朽化の現状は

橋梁老朽化の現状
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/torikumi.pdf

データから橋梁の現状を振り返ります。
全国にある橋梁は73万。(2メートル以上の橋梁)そのうち7割が市町村道にあたり、市町村で管理しています。

橋梁の老朽化についてデータから見ると建設後50年を経過した橋梁は

2018年:25%

2028年:50%

https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/torikumi.pdf

まで増加します。
今後10年間で一気に加速するのがわかります。
1960年代、1970年代の高度経済成長に建設された橋梁の数が多いということ。
建設ラッシュだったのです。(下記グラフ参照)

建設年度別の橋梁数
http://www.soumu.go.jp/main_content/000497036.pdf



日本は山の中に行っても道路整備、橋梁が維持されています。
海外に行き維持されていない状況を見ると日本の整備維持の高さを実感します。
それも今後はどうなるかわかりません。

道路はどうなるのか

道路別の道路延長
http://www.soumu.go.jp/main_content/000497036.pdf

道路に関しては日本の総道路は122万キロメートルありそのうち8割超が市町村道、市町村管理となっています。
橋梁と同じく8割の維持は市町村にかかっています。

今後の課題

橋梁点検結果
http://www.soumu.go.jp/main_content/000497036.pdf

今後の課題は、維持整備だけでなく、修繕が必要になっているということ。
特に、橋梁とトンネル。
早期に修繕を講ずべき状態な橋梁は12%、トンネルでは46%になっています。
また市町村が管理している橋梁や道路が8割にもなるので維持整備の財源が市町村にかかっているのも課題となっていくでしょう。

当たり前が当たり前でなくなる。
そんな現実が出現します。
直面する事実を把握しておいて驚くことがないようにしたいです。