【fjconsultants365日Blog:3,791投稿目】
~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

あれが1/10の料金になって、これが無料で手に入る時代がくる

現在タクシー会社の脅威となっている会社はウーバーやリフト。
https://www.uber.com/jp/ja/
https://www.lyft.com/
日本では実現されていませんが個人が自分の自動車を使って他人を
運ぶ配車のアプリを運営している企業群です。
ライドシェアと呼ばれるビジネス。

通常のタクシーよりも安価な設定をしており、世界中で広がって
います。
半額程度の料金になっているエリアもありタクシー業界からは
強力な競争相手。
ウーバー症候群(ウーバライゼーションUberization
という名称がうまれた理由も理解できます。

このライドシェアの領域にまた新たな参入が予定されています。
それは電気自動車のメーカー「テスラTesla」です。
テスラ社がロボタクシーをスタートさせるのです。

自動車

来年2020年からロボタクシー

テスラ社は電気自動車を製造販売しています。
テスラ社の自動車は「自動運転」の機能がありアップデートされる
のが特徴です。

近い将来、完全自動運転の機能を追加する予定。
販売後の車にもアップデートさせると予想されています。
その販売後の個人所有の自動車を「ロボタクシー(robotaxi)」と
して活用するビジネスをテスラ社が行うのです。

自家用車は通勤、買い物、に使うことが多く、稼働時間は非常に
短い。
稼働率は数%と言われています。
残りの時間をロボタクシーとして貸し出すビジネスをテスラ社が
提案したのです。

スタート予定時期は2020年。
実現されたらどのようなことが発生するのでしょうか。
詳しく見ていきます。

https://techcrunch.com/2019/04/22/tesla-plans-to-launch-a-robotaxi-network-in-2020/

タクシー

タクシー料金は1/10になる

まず、タクシー料金がロボタクシーの場合はどの程度になるのか?
ウーバーやリフトが半分の料金になっていますが、そもそも
運転手が不要なロボタクシーは1/10程度まで料金が下がると
試算されています。

1,000円のタクシー:100円のロボタクシー
2,000円のタクシー:200円のロボタクシー
3,000円のタクシー:300円のロボタクシー
と想像すればするほどロボタクシーしか選択肢はないように
感じます。

安全が担保されれば利用者は殺到するのではないでしょうか。

日本のタクシー業界規模から試算すると

日本のタクシーは現在何台あるのでしょうか。
日本のタクシーの総台数は23万台(個人タクシー3.3万台含む)。
ドライバーの人数は約30万人程度。

この規模をロボタクシーが代替するにはどの程度の数が
必要なのか。

日本には6,000万台の乗用車が保有されています。
このうちの1割弱500万台がロボタクシーになると
現在のタクシーをすべてまかなうと予測できます。
(タクシーの稼働時間20時間/日とし、ロボタクシーの稼働1時間/日とすると)

タクシー車両数
タクシー車両数 http://www.mlit.go.jp/statistics/details/jidosha_list.html

ロボタクシーの車両は個人所有を利用する

テスラ社のロボタクシーのビジネスモデルは、個人所有の
自動車を活用するプランです。

テスラ社はタクシー車両を用意する必要がありません。
配車システムを組み上げるだけで参入することが可能。
実現までが速いのはそんな理由もあります。

また、ロボタクシーとして車両を貸し出す個人には
収入が入ってきます。
これがどの程度なのかはわかりませんが、眠らせておく
自動車から収入が入ってくるのは画期的。
ロボタクシーに貸し出す希望者を探す必要もないでしょう。
募集すればすぐに集まると思います。

まとめ:自動車は買う商品ではなくなる

このテスラ社が提案しているロボタクシーが実現すると
個人所有の自動車を購入するという行為がなくなります。
購入後の支払い(ローン)をロボタクシーで貸し出すことで
自動車が稼いでくれるからです。

この考え方はカーシェアリングの世界で始まっています。
https://anyca.net/
しかし、カーシェアとして貸し出すにはキーの受け渡し等が
必要で手間がかかります。
また人気のある車しかカーシェアされないという事実もあります。

その点、ロボタクシーは所有者は何もしなくていい。
自分が使うときに自動車があればいいだけ。
それ以外は気にしなくてもいいのです。

こうした個人への負担が少ないビジネスは広がりが速い。
しかもタクシー料金の金額も劇的な安さ。
実現したら流行らないわけがない。
急速に広がっていく。
これでまた業界がひとつ、ふたつと減っていくことになりそうです。