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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

量で売る戦略

価格戦略は事例を見ると興味が出てきます。
「なるほど、この商品、この価格で出してきた」
と気がつきます。

発売後の売上げ推移も気になります。
話題になったが売れない商品。
予想外で売れて話題になった商品。
世の中は事例だらけです。

そうした中で気になっている商品を2つ取り上げます。
そこから学べる内容をつかんでみたいと思います。

街

低価格飲食ブランドはガッツリで儲かる時期

外食産業は景気によって価格帯ボリュームゾーンが
変化します。
時期によって流行る価格帯の店舗が移動するのでわかりやすい
業界のひとつです。

ここ5年間は景気の良さを反映して単価1,000円以上の
ファミリーレストランの顧客が増えました。
その点、不景気に強い低価格飲食ブランドの調子がわるく
なっています。

今までの安い単価商品が売れない。
そこでさまざまな試みが行われています。

そんな中で調子がよい事例が出てきています。

超特盛で大盛りの2倍

牛丼の吉野家が大盛りのさらに上の「超特盛」を出してきました。(2019年3月から)
「肉の量が大盛りの2倍」
という肉が大盛りの倍という量でアピールしたのです。

単価は780円(税込み)。
通常の並盛りが380円(税込み)、大盛り550円(税込み)なので
並盛りの約2倍の価格、大盛りの約1.4倍となっています。

では結果は?
発売1ヶ月後に100万食が出るヒット商品となったのです。

ここからわかることは外食の価格許容範囲。
景気がわるいときは500円以内、ワンコイン以内が多かった。
これが現在は800円前後のゾーンへ移行する層が増えているのです。

そこにこの超特盛がはまった形。
肉の量が2倍で魅力もあるし、800円という価格が許容範囲なので
売れるのです。

安い単価の商品は逆に量を2倍以上にして価格を上げるほど
売れるという現象。
おもしろいですね。

超超超大盛りGIGAMAX

もうひとつの事例がペヤングやきそばの「超超超大盛りGIGAMAXシリーズ」。
1食で2,000kcal以上の大盛り。(麺300g超)
去年発売されたのですが今月セブンイレブンで再発売。

大盛りという範疇を大きく超えた量です。
1日のカロリー摂取制限を超えた量。
価格は400円程度。

単価当たりの摂取カロリー数はコストパフォーマンスが高いです。
そんなことより、話題性が高い。

低価格な食品がこうした高価格商品を出せる時期なんだと感じます。
通常の120gは価格が180円前後。
今回の超超超大盛りGIGAMAXは2倍の価格。
思い切った商品です。

まとめ

今回は価格と量という軸で当たっている商品企画を取り上げました。
ここで考えられるのは、低価格の商品でも2倍の価格設定ができる。
しかも商品は2倍以上の量で魅力を出す。
そんな企画が通る時期だということなのです。

食品だけに限らず他の業界でも利用できる内容だと思います。