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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

社内展開にパターンがある

ある部署の成功パターンを社内に水平展開したい。
他社成功事例を自社に当てはめながら社内展開してみたが止まって
しまった。
優秀スタッフの行動を社内スタッフへと展開できたらいいのに。

そんなことありませんか。
このノウハウが社内に展開できたら売上が急進するのに・・・、
この販売手法が他の支店にも展開したら会社全体で売上は
ここまで伸びるはずなのに・・・。

皮算用だけはできるのですが実践ができない。
社内展開はどのようなプロセスで行えばいいのでしょうか。

社内展開する、社内展開していく、と考えたときに
どのような方法があるのか考えてしまうときがあるものです。

社内で展開し浸透させるには具体的な方法論が思いつかない。

何か社内展開のパターンがあるのか。
知りたい・・・。
今回は社内展開という行動にフォーカスして考えてみます。

展開方法

社内展開方法にはいくつかの手法があります。
今回取り上げたい社内展開法は「社内講師」による展開法。

社内展開となると単なる「情報共有」の手法で終わる場合が
あります。

情報をグループウェアやメールで送付するだけ。
あとは読んでおいて。
もしくは、ミーティングのときに軽く説明して終わり。
「成功事例を取り入れていこう」
と号令をかけて終わり。

これでは浸透しない。

緊急度は低いが重要度が高いこと

社内展開させたい内容で
緊急度は低いが
重要度が高い
ことがあります。

たとえばマーケティングの新しいノウハウを取り入れるときは
それが当てはまります。

現場のスタッフから見れば、
ノウハウを取り入れることは重要なのだが、それを取り入れないと
仕事ができないわけでもない。
取り入れなくても今まで通り仕事はまわる状態。
だから「やろうとは思っていますができていません」という
先送りが続く。

こんな時は社内展開する伝道師の役割の人が必要になるのです。
この伝道師の役割の人が「社内講師」となり展開→定着させていく
プロセス。
これを欠かすことはできません。

水面

打てど響かない社内

ただ、伝道師を置いて社内に展開したところですぐに定着しないのが
現実。
ときには何も響かない。
手応えがない。
そうなるのです。

こうしたときにはひとつ手法があります。

社内に成功事例をつくる

教える社内講師がただ知識を伝えるだけではビジネスの結果は
なかなか出ません。

広く浅くノウハウを伝えるだけでは浸透度は深くならない。
そうしたときは、
部分的に成功事例をつくってしまうこと。

社内講師である人が社内コンサルタントとして動き、ある部署、
ある支店、だけ伝えたいノウハウの社内成功事例をつくってしまう
のです。

ひとつ成功事例ができると、社内では話題になり関心が集まります。
そこからは展開がはやいのです。

やはり興味関心を持つようにならないと浸透しないということ。
そこまで効果があることを証明してしまえばいいのです。

人は、メリットになることを実感すれば動き始めます。
ただそれだけなのです。

まとめ

社内もお客様。
当たり前でしょ、という姿勢で浸透させようとしても
そうならない。

お客様と同じように接するアプローチもあるということを
今回は知っておいてほしいと思います。