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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

依存症とは

「依存症」と聞くと、どのようなイメージが出ていますか。
薬物依存症やギャンブル依存症がメディアでは取り上げられるので
「廃人」になるようなイメージを持っているのではないでしょうか。

今の世の中では、依存症は種類が増えています。
想像できますか。
依存症の種類を。

今回は依存症の種類を見ていきながら、静かに襲ってくる依存症を
考えてみたいと思います。

厚生労働省のWEBでは「依存症とは」

特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

と書いてあります。
また、依存症の種類を大きく分けて2つあることを示しています。

  • 物質への依存
  • プロセスへの依存

の2種類。

物質への依存とは、

アルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のこと

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

を指しています。
プロセスへの依存とは、

物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう症状のこと

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

です。
通常、物質への依存を思い出すのですが、実はプロセスへの依存が
最近では増えているのです。

プロセスへの依存

プロセスの依存を具体的に考えてみると代表的なことは
・ギャンブル
です。
これは想像範囲内ではないでしょうか。

他には
・買い物
・ネット
・メール
・ゲーム
・投資行為(FX、株取引、商品先物取引等)
・テレビ
・仕事
・断捨離
などが当てはまります。

スマホ

身体を鍛えることがやめられない

摂取しないケースでも依存症の中に、
たとえば身体を鍛えることも入るのではないでしょうか。

健康のために適度に身体を鍛えることはいいことなのですが
身体を痛めるまで鍛えてしまう人が年代を問わずいるからです。

怪我をするまでやってしまうことがあり、ある種依存症だと
言われています。

1万歩以上歩かないと・・・

シニアの方が「健康のために毎日1万歩以上歩いたほうが良い」と
言われて、きちんとこなしていました。
しかし、最終的には「疲労骨折」をするまでのめり込んでいたのです。

毎日1万歩以上歩くということには、達成感があります。
また、自分は自己管理できるという証明にもなります。
身体を鍛えることを他人に表明する人ほどその傾向が強いと
言われています。

疲労骨折するまで行ったということは、ある意味依存症であった
かもしれないということです。

ランニング

熱中と依存のちがい

身体を鍛えるということは、「熱中している」状態であれば
怪我まで発生することはほとんどありません。
無理をしないからです。

しかし、「依存」レベルになると「やらなければ気がすまない」という
ことになり身体の状況は関係がなくなってしまうのです。
やるという行為に意味が出てしまうからです。
そうなると「依存症」かもしれません。
手段と目的が入れ替わってしまっているからです。

まとめ

仕事のことを考えると
・適度な熱中
が理想です。

冷めた状態では仕事で結果は出にくいですが、熱中レベルであれば
状況は良くなり結果も追いついてきます。

それが依存レベルまで行ってしまうと身体を壊すことになり
行き過ぎになってしまいます。
短眠でも大丈夫、と言って人たちが身体を壊していった事例は
何人も見てきました。
明らかに仕事依存、ワーカホリックだったのです。

この行き過ぎがわからない状態であれば身近な他人に評価してもらう
ことです。
自分でわからなくなっているときほど、まわりの人の意見を聞いて
確認することです。
自分では判断できなくなっている可能性があるからです。

良いことをしている、というときにも、依存症になることがあるので
注意していきたいところです。