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職のミスマッチから発生すること(ビジネス)

職のミスマッチ

【fjconsultants365日Blog:3,972投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

職のミスマッチ

まずは下図を見ていただきたい。

職のミスマッチ
https://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000557799.pdf

「労働政策審議会労働政策基本部会 報告書」の
参考資料の中の1ページです。

「職のミスマッチ」が描かれています。
まだすぐのことではありませんが、2020年後半から
職のミスマッチが拡大すると予測されています。

10年後の予測です。
これを見て感じたことをまとめてみます。

事務職という言葉が消滅する

ひとつは、「事務職」という言葉が消滅するということ。
「事務をしています」という仕事がほぼなくなるのです。

人工知能やロボット(RPA)が普及することで人が
行う事務職はなくなってしまうだろう、ということ。

しかもそれはあと10年後には現実になるかもしれません。
こうした職のミスマッチというデータで見せつけられると
現実感があります。

電卓

生産職過剰も

生産の仕事に携わる人も減少していく。
具体的には、
・工場
・建築(土木)
・輸送
の生産職の仕事です。

現在、建築、輸送に関しては人手不足の状態。
これには原因があります。
建築は20年前からの不景気で業界の人数が減少しました。
それが現在になって建築の仕事が増えているのです。
しかし技術職はすぐに増えません。
そのため人手不足の状態なのです。

輸送に関しては、仕事内容がハードなので募集をしても
人が定着しません。
給与を高めで求人しており、採用まではたどりつくのですが
数ヶ月で辞めてしまう事例を多数聞いています。

こうした生産職の人がロボット、自動化へ置き換わります。
時期的には2020年から2030年にかけてなので、スピードは
ゆっくりになるでしょう。
しかし、確実に人が余ることになるようです。

工場

過剰な人たちはどこへ?

さて、問題はこうした余剰人員になった人たちがどこに
行くのか?ということです。

この図では、不足する人員として
・専門職
があげられています。

専門職が不足する人数が実に170万人。
あくまでも予測なので、それほど不足するのかは
実際にはわかりません。
こうした予測は外れることもあります。

たとえば弁護士の数を増やした施策はその典型です。
しかし、少なからず専門職が不足することは確かなようです。

ただここで思うのは、専門職も専門性が細かく分かれているので
どの専門職が不足するかがわからないことです。

専門職を育成するにしても、不足する専門領域が特定できなければ
そこでもミスマッチは発生してしまいます。

そうなると、余剰になった人員を新たな領域に移ってもらうにも
ハードルがあることを実感させられます。
特に専門職となると途中から学び直しするにしても労力が
かかります。

学び直しの費用もかかるのではないでしょうか。

まとめ

今後、職のミスマッチが発生することで新たなビジネスが
生まれると考えています。

不足する専門職を養成する機関が増えるのです。
専門学校のような形態だけではありません。
ネット上(Eラーニング)で学ぶこともできるからです。

海外では、成功報酬型の専門職養成スクールがあります。
学んだ後に就職し、その報酬がいくら以上になったら数年間だけ
お金を支払うという仕組みです。

規定の報酬が得られなければ支払う必要がないのです。
これなら、学ぶときのハードルも下がり、チャレンジする
人も増えるのではないでしょうか。

今後、職のミスマッチという視点で世の中をリサーチすることは
大切なことかもしれません。