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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

スマホを持ちながら会話する人たち

20代の特性なのだろうか。
会話が続かないからだろうか。
食事をしているときにスマホを触りながらお互い黙っているのを
見かけたことがあります。
会話が途切れると、サッとスマホを取り出し無言で操作しはじめる。
見ていると「なるほど」と感じることがあるのです。

乾杯

ツールがあるから使うだけ

年代によっては会食や会話中にスマホを触ることは
「失礼にあたる」
と感じます。

会話に集中していない、と思われかねません。
しかし、友人知人であるならば、報告という意味で
写真を見せたり、会話の中でわからないことがあると
その場で調べたりするのは便利です。

しかし、会話が続かなくなったときにお互い無言になるのは
友人知人ではないと思い込んでいました。

それを目の当たりのすると、予想したくなります。
無言な状況を打破するために、

・何か会話のネタになるようなコンテンツを探しているか
・単発の面白いネタを探しているのだろうか

と想像してみたり。
というのも、会話のキャッチボールに特徴があると感じている
からです。

スマホ

会話のキャッチボール

特徴のひとつが
「会話のキャッチボールが少ない」
ということ。

会話というのは、ひとりがある話題を話すとそれを受けて
「もっとこの点を聞かせてほしい」
「ここはどうなっているのか」
「なるほど、ここが重要なんですね」
と会話を掘り下げていきます。

会話を広げていく、という表現も使われます。
ひとつの話題を受け手側が広げて、さらに会話をふくらませて
いくのです。

これが見当たらないのが特徴なのです。

単発なやりとり

会話が広がらない理由は、「一発芸」のような話題を
繰り広げているからです。

Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、YouTubeなどを
見ればわかりますが、「おもしろい」とされるコンテンツが
一発芸、単発芸に偏っているのです。

そのため、知人友人と集まったときも話題を取るには
「おもしろい」ことを提供できるかにかかっているようです。

自分の経験から派生する話しではなく、ネット上、SNS上にある
おもしろい話題を知っているかどうか、なのです。

これは、テレビでも同様な現象があります。
テレビでもおもしろコンテンツをSNSから引っ張ってきている
のがわかります。

時代とともにおもしろいの感覚は変わる

時間とともに、おもしろいとされるコンテンツの感覚は
変化しています。

以前は笑いが取れていた芸人さんも一切受け入れられない
状況になっているようです。

こうして見ると会話という手段も、にぎやかな雰囲気で
行われていても内容がどうなのかが問われていると思います。

友人知人なら自由ですが、仕事関係の人とランチに行く
こともあるでしょう。
そのときにどのような会話ができるかは大切なことだと
思います。

まとめ

学生さんらの行動が気になるのは、数年後に
会社に入社してくるからです。

そうなるとこの年代の人たちは「会話を広げる」という意味が
わかってないかもしれないと感じるのです。

会話を広げるという意味がわからない状態で入社して
くるということ。

コミュニケーションを教えるときに、どの地点から
スタートすればいいのかが違ってくるのです。

そのため、学生さんの行動や言動が気になるのです。
数年後は、会話のキャッチボールをゼロから教えることに
なるかもしれません。