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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

ウチの業界ではないので

「それ他の業界のことばかりなので、ちょっと」
「この業界の成功事例はないですか」
「ウチの会社に当てはまらない内容だと思います」

ヒトは成功事例を求めたがりますが同じ業界の成功事例しか
興味がない人がいます。
そのまま自社に当てはめれば成果が上がるように感じているのでしょう。

間違ってはないのですが、それだと成功の幅を自ら狭めてしまう。
ではどうしたら広く異業種、他業界からも応用ができるのでしょうか。

上高地

公式を導く

他業界の事例を見て自社に応用できないパターンから考えてみます。
他業界の手法はそのまま自社に持ち込むことはできません。
そこには応用、カスタマイズが必要です。
この応用プロセスがカギになっています。

応用しない人の特徴は、何か?
その点を考えてみたいと思います。

他業界の事例を見て、最初に取り組むのは、
「公式を導き出すこと」
です。
フレームワークと称することもあります。

たとえばA商品安売りで集客、収益はB商品から得ている企業があるとします。
ここから
【①集客商品→②収益商品】
の公式ができあがります。

この公式があればどの業界でも応用可能。
自社の商品に当てはめるだけです。

雪山

フリーズパターン

公式が導き出せない人は、A商品で集客をしているのを見ても、
ウチの業界のことではないので、と拒絶。
思考ストップ。
フリーズ。

こんな人が参考になるときは限られており、
自分にピッタリの状況、同じシチュエーションのときだけ。
そのときだけ「参考になる」と言います。

同じ業界の情報

同じ業界の情報を欲しがると高額な情報料がかかります。
しかし、それも当てはまるとは限らないのでやっかいです。

同じ業界の成功事例であっても、
・顧客は違う、
・エリアは違う、
・スタッフも違う。

同じことをしても結果は違うのです。
同じ業界の成功事例を手に入れたという満足感はあるので、
否定はしませんがあくまでも成果のストラクゾーンは限定的です。

氷解するときがくる

最近も他業界事例を見ながら、公式が分かり、長年の課題が
一気に氷解したことがありました。

その事例を見ているときには、長年の課題解決のことは考えも
つきませんでしたが、公式が見えたときに、
「あの問題、この公式で解決するのでは?」
と思い浮かんだのです。

そこが課題解決の醍醐味。
思いがけないところから解決が導き出されるからです。

まとめ

応用力は想像力。
そう表現されますが、プロセスがあります。

公式を導くという想像力です。
これを抽象的概念とも呼んでいます。
メタ認知(高次の思考)も近いでしょう。

具体的な事例から抽象的なところに行き公式を導き出す。
その公式から再度自分たちの会社に当てはめる具体的事象へと
戻るのです。

具体→抽象→具体
とループする思考のPDCAです。
リーダーでビジネスを生み出す立場の人には必須のスキルだと感じます。