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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

テレビ会議第二次普及期

テレビ会議、ビデオ会議、WEB会議、リモート会議
急激に普及。
初めて利用する人も増えました。

リモートワーク、在宅勤務、テレワークといった勤務形態も
初めてではないでしょうか。

会議、ミーティングは顔を会わせて行ったほうがいい、と思われてきました。
価値が高いと感じてきました。
全国規模の企業であっても毎週のように東京に集めて会議をしていた
企業もあったのです。
毎週東京に集めるからあの企業は強い、と思われてきたのです。
今は懐かしい思い出になりそうです。

さて、このテレビ会議システム、使ってみていかがてしょう。
使いやすいですか?
それとも使いづらいですか?

その点を考えてみたいと思います。

というのも、テレビ会議システム拒否派、否定派の方々が
何を尊重しているのか、または何が苦手かわかったからです。

macbook

メリット多い

テレビ会議システムは距離を超越します。
全国からスタッフを集めるには時間と交通費などの費用がかかります。
リーマンショック時にトレビ会議を導入した企業も多いのでは
ないでしょうか。

出張旅費を削減するためにテレビ会議を使い始めたのです。
これが普及の第一次時期だと考えています。
コスト削減のメリットは大きいです。

その後は、爆発的な普及はありませんでした。
経済がまわりだすと出張も増えていったのです。

しかしここに来て、出張どころか出社もできなくなっているので
テレビ会議で行いましょう、と働き方が切り替わっています。

働き方が変わってしまったためツールとして普及したのが
今回の状況です。
第二次普及期になるでしょう。

パソコン

デメリットある

テレビ会議はメリットだけでしょうか。
実はデメリットもまだあります。

ミーティングで発言している人から見れば、参加者が自分の
話しを聞いてくれているのか反応がわからない。

・視線を感じない
からです。
そのため、あえて「うなずくようにお願いします」と私は
声をかけるようにしています。

また、単なる報告だけなら問題は生じないのですが、アイデアを
出してもらう場面になると参加者が発言のタイミングを取りにくい。
「この件に関して提案がある人は?」
と促したときに「シーン」となってしまいがち。

ファシリターターがテンポよく指名しなければスローテンポな
ミーティングになってしまいます。

他にも、経営者やリーダーが厳しい内容をメンバーに伝えなければ
ならない場面においてテレビ会議では伝達率が低い
ココ、意外に重要な部分です。

ミーティングはチーム、組織をまとめる場でもあります。
そのまとまりをつくるプロセスにおいてテレビ会議は
伝達率が低く、理解が伝わらないのです。

デメリットクリアするには

この伝達率が低いというデメリットをクリアするには
どうしたらいいのでしょうか。

厳しい内容を伝えるとき、対面で伝えてる人の中に
こういう人がいます。
それは「言語不明瞭」なリーダーです。

ミーティングで話しをしているときの内容をテキストにすると
何と行っているのかわからない。
しかし、対面でミーティングをしていると、強制力はある。
伝わっている。
非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)の
スキルが高いのです。

非言語コミュニケーション能力が高いリーダーほどテレビ会議では
全く力を発揮できないのが露呈しているのが現実です。

求められるスキルが増えた

非言語コミュニケーション能力が高いリーダーに求められるのは
言語化です。

厳しい内容を伝えなければならない場面で、その内容が伝わる
言葉を選び出せるのか

そこにかかっています。

今まで、「・・・だろ!」といつも対面で強制力をかけている人は
そこから脱し、成長が求められてしまっているのです。

まとめ

テレビ会議を使いこなすにはツールを使いこなすのと合わせて、
リーダーは言語化のスキルが求められていることに気が付きます。

ココ、大きなハードルですね。
自分の伝えたい内容を言語化する。
テキスト化する能力です。

書く能力と近いものがあります。
言葉を紡ぎ出す能力でもあるので短期間で身につくとは
思えません。
単にボキャブラリーが少ない、語彙力がないとテレビ会議
システムを活用できないと判断できます。