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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

短距離走ではない

「短距離走をしているようにしか見えない」
と現在を的確に表現する人がいます。

1ヶ月だけガマンをする。
1ヶ月だけ在宅勤務をする。
1ヶ月だけ外出を控える。
1ヶ月だけ売上が下がる。

本当にそうでしょうか。
目先の経営は必須で避けられるものではありませんが
短距離で終わると考えていると息切れが生じます。

短距離ではなく長距離だと考えておくべき理由を
考えておきます。

newyork

1ヶ月ではなく1年続く

当初から予測していましたが今回の新型コロナウイルスは
ワクチンができるまで長期間に影響を与えます。
それは月単位ではなく年単位。
1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月という単位ではなく
1年、2年、3年、4年と続くものなのです。

短距離ではなく長距離と冒頭では表現しましたが
短期ではなく長期で挑み続ける相手。

そうなると長期で挑んだときに

  • 乗り越える
  • 脱する
  • クリアする
  • 生き残る
  • 生き延びる

企業はどのような企業なのでしょうか。
その点を考えてみたい。

newyork

消費は縮小し市場も縮小

既存顧客の売上が減少するのが当たり前になってしまった。
市場が縮小しています。
個人消費は市場規模が年間300兆円ありますが、そのうちの3割の
業界がフリーズ
し、現在ストップしてます。

これが3ヶ月間近く止まるので90兆円✕1/4=22.5兆円は
失われました。

今後失われる消費額は増えていきます。
一気に回復はしないからです。

そう考えると市場縮小の中で強い会社はどこでしょうか。
まわりの事象から考えてみます。

結局はココが強い

飲食店がテイクアウトにシフトしました。
その中で勝ち負けがはっきりしているのに気がついているでしょうか。

今までテイクアウトをしていない飲食店が業態をシフトしても
結局のところお店の評判は変わらないのです。

テイクアウト用のお弁当の価格を見てもわかります。
【700円】と【350円】に分かれています。

どちらが売れているのか。
やはり700円のお弁当の方が数が出ています。

美味しいお店のお弁当が売れるのは根拠があるのです。
テイクアウトに業態シフトしても売れないお店は売れない。

そんなときに思い出すのはこのフレーズ。

『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』

結局のところ景気が上昇気流のときは、根拠のない勝ちが
存在する。
根拠のない売上があり、なんとなく売れていた商品があったのです。

景気が下降局面に入ると【競争力】が問われる場面に切り替わります。
露骨に競争に晒される。
差別化された競争力のある商品・サービスしか売れないのです。

まとめ

『競争力がある企業が生き残る』
という当たり前の内容が新聞に出るようになりました。

あまりにも当たり前過ぎて忘れていたくらいです。
今回は飲食店の事例を出しましたが他の業界でも
同じようなことは見つけられます。

結局のところ競争力。
競争力に磨きをかけていない企業は行き残れない。
厳しい局面と表現されますが、これが普通なのかもしれません。

というのも日本は自由競争。
どこで何をしてもいい

しかし、誰も助けてはくれません。
自由競争は支持されない商品・サービスは淘汰されます。
企業も同様に淘汰され、新陳代謝が起こります。

顧客に支持される商品・サービスが生き残る。
または新規商品・新規サービスが新たに生まれていく。

原点回帰したステージに一気に切り替わったと考えておくほうが
よさそうです。

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『顧客から支持される商品・サービスをつくりあげていく』