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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

嵐の前の静けさか

急激に売り上げが下がったりして、状況の変化に
驚きを持って日々を過ごしている方と、
「意外に何も変わらないんですよね」
と語っている人がいます。
おそらく割合は半々位だと推測しています。

では今後、何も発生してない人は、そのまま変化なし
なのでしょうか。

当然ながらそんな事はないと思います。
何も変化がなく過ごされている方にとって今は
「嵐の前の静けさ」
なのです。

今後、1年後2年後だけでなく10年後まで予測すると
何も起こらないというのは、ありえないんじゃないかな
と思います。

予測本

ここ数ヶ月、毎日経済の本、将来予測の本を読むのを
日課としておりますが、人におすすめできる書籍は
今のところございません。

なぜなら大きく意見が食い違っているからです。
これほど予測が真逆になる時代は久しぶりのことです。

参考になるなと感じる書籍の内容は、
戦前戦後、1970年代のオイルショックまでも網羅
してから、予測しています。

経済や金融の予測について、バックグラウンドに経済の
歴史が押さえられているので、とても理解しやすい。

具体的にどこまで行き着くのかについてはメルマガ
詳しく書きたいと思います。

というのも、こういった将来予測は正確に表現すれば
するほどネガティブに捉える人も多い。

もし会社で発言されるときには注意をしていただく
ことになります。

単に不安を煽ってしまう可能性があるからです。
受け取り側が、エビデンスの情報を理解する経験が
少ないのも理由のひとつです。

もしそのような発言をされるときは、なるべく明るい
雰囲気で将来のネガティブな予測を話すのがベターでは
ないでしょうか。

大丈夫なんだけど、最悪の事は予測しておこうね
といった感じです。

ドラマ

2008年9月に起こったリーマン・ブラザーズ経営破綻
最後の四日間を再現した1時間程度のドラマがあります。

リーマン・ブラザーズ 最後の4日間 (字幕版) https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07KFQ4NL1/ref=atv_dp_share_r_tw_7ddab83358cd4

久しぶりに見ました。
金融に興味がある人、経営者の方は興味を持って見る
ことができると思います。

経営は行き着くところまで行くと最後は時間との戦い
なります。
それまでに対応しておけばよかったのですが、ピンチに
なってからでは選択肢が限られます。

リーマンブラザーズの最後は2つの選択肢が残されていま
した。
しかし両方とも最後の最後には白紙になってしまったの
です。
タイムアップ。
ジ・エンドです。

このドラマでは各投資銀行のトップが集まって救済策を
考える場面がありますが、生き残れた他社は紙一重だった
と感じました。

リスクがある選択肢を選びながら利益追求すればする
ほど最後には選択肢がなくなる。
そんな金融ゲームに見えてきます。

経営は何が起こっても継続しなければなりませんので、
こうしたドラマを見ながらリスクの取り方を考えなければ
と感じます。

まとめ

それにしても人がフリーズし始めたことをに危惧を
しています。

仕事でも明らかに動いていません。
確かにコロナの影響でまだ動いてない部分がありますが、
それを除いて動ける範囲で100%動いていないのが気に
なるのです。

特に「リーダーが動いていない」ことに不安を感じます。
肯定的な解釈をすれば、危機意識を持ちすぎて動けなく
なっている
可能性もあるのではないでしょうか。
考え過ぎ、という症状です。

それはそれで間違いではないと思います。
ただリーダーは求められていることがありますので
動かないとゴールに到達しません。
考えることも大切ですが、行動なくして到達なしです。

コロナの感染者も部分的に増えており第二波が懸念され
ています。
また、それが動かない要因であったり、動かない解釈
(言い訳)に用いられるようになるのではないでしょうか。

コロナ対策をしっかりすることと、仕事において
稼働可能な範囲で動かないというのは別の問題だと
思います。

この履き違いだけは明確にしておきたいと思います。