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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

正しいことを伝えるのが正しい?

仕事では「正しいこと」を伝えるのが正しい。
間違っているのを指摘するのも正しい。

しかし、伝えた相手が正しいことを受け入れて
くれるかは不明。
間違いを指摘されて修正するかもわからない。

最近は歳下上司か普通になりつつあるので、伝
えたが動いてくれない、という現象が頻発して
います。

個人的にも過去に苦労した点なので取り上げて
みたいと思います。

なんで動かない

正しいことを言っているのに
なんで動いてくれないんだ!
と何度も思った時期があります。

振り返れば30代の頃。
理路整然と相手に伝え、理解を求めた。
顔を縦に振りイエスの仕草があったにもかかわ
らず何もしない。

何もしていないということは、こちらの意図し
ているものを理解していない。
わかっていない。

なんで動かないんだ!と、ひとりで怒っていた
ものです。

相手がこちらに対して
・反対している
・抵抗している

そう感じていました。
相手と戦っていたのです。

人は動かないもの

人を動かそうとする人ほど
自分は他人から指図されたくないもの。

矛盾の存在です。

よく考えればわかるのですが、人を指図して
自分の思い通りに動かしたいと考えているのに
自分は他人から何も言われたくないなんて
これは成立するはずがない。

自分も自由にしたいのであれば、他人に対しても
自由をベースとしたアプローチを取るのが最適
だと考えています。

もしくは、他人に対して「自発的」な促しを
すべきでしょう。

自分で決めてもらうのです。

では、
そのために必要なのは何でしょうか。

自発的行動理論

自発的行動

・人は、わかれば動く
・理解すれば必ず行動する
・自ら動く理解がある

ただそれだけなのです。
この原則に基づいてアプローチを組み立てて
いけば失敗することはありません。

そんなに簡単なのか、と言われることもあり
ますが人へのアプローチは原則があるだけな
のです。

1つ覚えておいてほしいのは、人それぞれに
よって理解に到達するまでの時間が違うとい
うことだけ。

短い人もいれば長い人もいる。
全員が同じ時間で理解に達する事は無いので
す。
考えてみればそんなこと当たり前と分かるの
ですが、本人を目の前にして様々なアプロー
チをしていると途中でこちらが嫌になってし
まう。
途中で諦めてしまう。途中で相手のせいにし
てしまう。

頓挫するのはそんな理由からです。

相手を理解させられない自分が悪いのか、も
しくは理解しない相手が悪いのか。
その対立構造に陥ってしまうのです。

まとめ

人に対するアプローチの方法は人それぞれ違
います。
どの人にも利用できる便利なアプローチはあ
りません。

ただ、原則は共通な部分があります。
抽象概念、アウフヘーベン、メタコンセプト、
の領域であり、この領域で事象を見ると
人に対するアプローチは劇的に変化します。

動かそうではなく、自発的に動くには、どの
ような理解があればいいのか?
それだけを考えるようになるのです。

このポイントで考えていけばストップしている
内容も動き出します。
一度トライしてみてください。