fjコンサルタンツ 経営情報Blog

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アトツギ社長の悩みごと

道

【fjconsultants365日Blog:3,894投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

悩みは尽きないよ

「悩みは尽きない」
「いつまで続くのか、このストレス」
「会社売却も考えてしまう」

事業を承継したアトツギ(後継ぎ)社長の悩みが終わることは
ありません。

2代目社長、3代目社長、4代目社長と会社経営が存続することが
目的ですが、そのために悩みは減ることはなく、増え続けるような
イメージです。

こうした悩みの種類には、会社規模に関わらずほとんど差異が
ありません。
悩みの種類は同じということです。

今回はアトツギ社長の悩みについて考えていきたいと思います。

道

悩みの種類

アトツギ社長の悩みとは、幅広いのですが今回取り上げるのは
下記の5つ。

  • 資金繰り
  • 売上拡大
  • ビジネスモデル
  • 採用
  • 人事評価

ひとつずつ考えてみたいと思います。

大木

資金繰りの悩み

会計には
・税務会計
・財務会計
・管理会計
の3種類ありますが、資金繰りの悩みは財務会計と管理会計の
領域になります。

特にキャッシュがあるかどうか。
手元流動性のことです。
キャッシュは経営にとって血液。
これが無くなれば終わり。
ゲームオーバーです。
黒字が出ていてもキャッシュ不足は生じるので要注意。
キャッシュは、業績が下降しているときだけでなく
上昇しているときにも発生することを頭からはずしたくはありません。

あと忘れてならないのは営業利益。
本業で利益が出ているかがカギです。
資金繰りだけに集中しすぎて本業で利益が出ているのかを
確認不足になる事例を聞いたことがあります。

この点は管理会計で常に把握しておきたいところ。
どんぶり勘定にならないよう仕組み化すると悩みは激減します。

1万円札

売上拡大の悩み

もう少し売上げが増えると大きな利益があがる。
そんな時があります。

損益分岐点を少し超えたところでは利益はほとんど
積み上がりません。

損益分岐点を営業目標としている会社がありました。
そうするとどうなるか?
ほとんどの部署が損益分岐点ギリギリの数字しか出てこない
のです。
ギリギリ足りない場合、もしくはギリギリクリアの場合だけ。
これでは会社全体で利益を確保することはできません。

こんな時に、あと2割売上が増えたら一気に楽になります。
1割でも貢献度が大きいです。

損益分岐点を超えてからの売上増は想像以上に経営を楽に
します。

だからこそ、損益分岐点ライン上にいるときほど、アクセルを
踏まなければなりません。
そこが経営の境界線になります。

ビジネスモデルの悩み

ビジネスモデルの悩みとは、現在のビジネスが先細りすることが
わかっている場合です。
業界が減少している。
市場が縮小することは避けられない状態のときにビジネスモデルの
悩みが発生します。

このとき悩みを解決するのはビジネスモデルの転換。
大きく転換するのではなく、となりの隣接業界へと横滑りする
戦略が有効です。

異業種へ新規事業展開することも可能ですがハードルは高い。
そうであるならば、隣接業界へと本業を横滑りさせるのです。

これを本業転換と呼んでいる場合もあります。
大きなことを考える前にできるところからスタートし悩みや
ストレスを減らすことです。
そのためにも社長直轄でプロジェクトを進めることです。

木の葉

採用の悩み

採用の悩みは今後も永遠に消滅しそうにありません。
というのも人口減少が確定しているからです。

では採用の悩みを解決するにはどうしたらいいのでしょうか。
他社より良い会社にすることはもちろん、その良さを知らしめる
ことが求められているのです。

今までと同じ採用活動では結果が出ることはありません。
悩みを解決するには社長自らヘッドハンティングする姿勢を
見せることです。

採用の課題はトップである社長が手をつけたほうが解決もはやく
結局のところ悩みが減るということです。

人事評価の悩み

人事評価の悩みは公平な評価ができないという悩み。
新しい評価制度を入れても解決に至ることは少ないかもしれません。

そうであるならば、人事評価は割り切って考えることも必要です。
「好き嫌いで決める」ということを宣言する社長も話題になった
ことがあります。
それもまた真なり。
正しいと言えます。間違いではないのです。

多大なシステムを入れるくらいならば明確になる実績数値だけを
頼りに思い切って決めていくことが悩みを解決することに
なるでしょう。

まとめ

このように事業を承継するアトツギ社長の悩みは複雑系です。
ある課題が解決したら、その瞬間に次の課題が発生する。
それが普通なのです。

ただ最後には課題はある程度収束していきます。
落ち着いてきます。
そうなるためにも、課題へは前のめりで対応したいところ。
逃げると追いかけられるのであれば、こちらから課題を追いかけて
しまえばいいだけです。

その姿勢に答えがあると感じます。